New Zealand Life

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ニュージーランドの生活と気になるニュースをお届け

ニュージーランドのロックダウンが解除された

ニュージーランドでは、コロナウイルス感染拡大に対するロックダウンが実質的に解除されてから一週間が過ぎました。良い機会だと思ったので、今回はロックダウン中と解除後の生活の変化について書くことにしました。

ロックダウン解除後に解禁になったこと

販売、接客業、レストラン等の営業

ロックダウン中は食料品販売を行うスーパーマーケットや警察や消防、生活インフラに関わる仕事以外は営業が禁止されていました。それがロックダウン解除後は営業が再開できることになりました。ただし、ロックダウン以前と全く同じ状態での営業はできず、政府が作成したガイドラインを守って営業しなくてはいけません。例えば、店内の衛生管理、入店できる客数の制限や入店記録の管理などです。レストランでは1グループ10名まで、滞在時間は2時間まで…などなど他にも色々な制限があります。

同居者以外の人々(親戚、友人、知人など)との接触

これは家族や友人と会うことが大好きなこの国の人々がずっと心待ちにしていたことだと思います。ロックダウン中は同居している人以外に会う(訪問する)ことは原則として禁止されていましたが、これが解除されました。

ロックダウン解除後の変化

マスクを着用する人が増えた

この国に住んでいるアジア系以外の人々は基本的にマスクをする習慣がありません。風邪ひいてもインフルエンザに罹ってもマスクなんかしません。それがコロナウイルスが世界中で猛威を振るい始めてから多くの人がマスクをするようになりました。今まで医療従事者以外の人がマスクをしているところを見たことが無かったけれど、あちこちでマスクをしている人を見かけるようになりました。マスクをする人はロックダウン中から見かけていたんですが、ロックダウン解除後にマスクの在庫に余裕が出てきたからなのかより多く見かけるようになりました。

車の交通量が戻った

ロックダウン中は体感で通常時の5%くらいまで減っていた車の交通量ですが、ロックダウン解除後は一気に戻りました。今では通常時の70%くらいまで戻っているようです。
ロックダウン解除後は娘の学校も再開されたので車で送り迎えをしていますが、その時間帯は通常時と変わらない交通量になっています。恐らく普段は公共交通機関を使って登校させていた家庭が、コロナウイルス感染を心配して自家用車を使うようになっているからではないかと思います。

出費が減った

一ヶ月あたり数百ドルは出費が減りました。主に毎日の通勤で使うガソリン代、人と外で会うときのお茶代です。我が家はほとんど外食はしないし、余計な買い物もしていないはずなんですが、それでも外出するために意外とお金を使っていることがわかりました。びっくり。

在宅勤務希望者の増加

これは奥さんに教えてもらった話なんですが、ニュースで「在宅勤務を経験した多くの国民がこのまま在宅勤務を続けたいと思っている」ということを報じていたそうです。ニュージーランドではロックダウン開始に伴い、可能な限り在宅勤務をするように政府から要請がありました。それを受けて多くの人が在宅勤務をしていたのです。みんな在宅勤務の便利さにすっかり魅了されてしまったようです。

かくいう自分も在宅勤務にすっかり慣れて、このまま在宅勤務を続けたい気持ちでいっぱいです。あぁ戻りたくないなぁ。

ロックダウン解除後も気をつけること

ロックダウンは解除されましたが、コロナウイルスの脅威が無くなったわけではなく、まだまだ気は抜けないので下記のようなことを推奨、義務づけられています。

ソーシャルディスタンシング

ロックダウン中と変わらず、外出時は他人と一定の距離(1~2メートル)を保つことが推奨されています。また入場制限も実施されていて、お店の外側で入店を待つ人々のために一定間隔でラインが引かれていたり、足跡型のシールが貼ってあるなど距離を取りやすい工夫がされています。

出先での訪問記録

これは感染経路を追跡する為に、全てのビジネスに対して義務付けられています。来客があった際には必ず氏名と連絡先を記入します。この前に行ったマクドナルドではタブレット端末を使って登録しました。もし同じ場所に訪れた人が感染していた場合には、登録した連絡先に連絡がいくのだと思います。

ちなみに各お店の入り口にあるQRコードを読み取ることで訪問記録を送信できるアプリがあるんですが、マクドナルドで訪問記録を登録する際には何度QRコードを読み込んでもエラーになったので、結局店舗のタブレット端末を使いました。他にもtext(ショートメール)で登録する方法もあるようです。

これからどうなる

ロックダウン解除後はコロナウイルス新規感染者がほぼ0に抑えらえているようなので、このままの調子でいけば更に警戒レベルが落とされ日常生活にまた一歩近づけるでしょう。どうかこのまま落ち着きますように。

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※25/May/2020の記事をリライト