読書記録:万能鑑定士Qの事件簿 2巻
あらすじ
『週刊角川』記者・小笠原は途方に暮れていた。わずか2日で、コンビニの弁当は数千円から数万円に、JRのひと区間は九千円以上になり、いくら金があっても足りないのだ。従来のあらゆる鑑定をクリアした偽礼が現れ、ハイパーインフレに陥ってしまった日本。
だが、まだ万能鑑定士・凛田莉子の鑑定がある!パーフェクトな偽礼の謎を暴き、未曾有の危機から国家を救うことができるのか!?
書き下ろし「Qシリーズ」第2弾。
感想
読みやすい文章でサクサクと読み進められました。
冒頭で偽札作りの犯人の手がかりを掴んだ主人公達。しかし犯人はそう簡単に尻尾を掴ませてくれません。「完璧な偽札」によってハイパーインフレを起こした犯人はいったい誰なのか?そしてその目的とは?
結末まで二転三転する展開で最後の1ページまで楽しめる良質な作品でした。
犯人が誰なのか当ててやろうと一言一句を慎重に読みましたが、残念ながら犯人を当てることはできませんでした。まさかあの人が犯人だったなんて!
あっと驚く事件の真相にあなたはたどり着けるでしょうか?
こんな人におすすめ
「人が死なないミステリー」として人気の本作。お子さんが推理・ミステリーが好きだけど殺人や残酷な描写があったら心配という親御さんに特におすすめです。また気軽に本格的ミステリーが楽しみたい方にもおすすめです。