New Zealand Life

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納得いかないこと - 日本人的感覚のズルさ

給与交渉

これはニュージーランドでとある日系企業に勤めていた知人が経験したことです。

その知人はニュージーランド永住を目指していましたが、給与が労働ビザの延長および永住権申請の基準に満たないため、会社に対して給与アップの交渉をしていました。

知人は会社に必要かつ、なかなか新しい人を見つけ難い職種についていたので、僕は給与交渉は順調に進むだろうと思っていました。

ところが、会社の返答はNO。これ以上給与を上げることはできないとのことでした。僕は会社の返答が全く理解できなかったので、知人に何故ダメなのか理由を聞いてみました。すると知人が言ったのは

他の社員に申し訳ない

と言われたと。

え?他の社員に申し訳ない?

それ知人の事情と全く関係なくない?

個人的にはこれっぽっちも納得できない現象なんですが、僕も日本に住んでいた頃に会社に給与アップの相談をしたら全く同じことを言われて断られたことがあるので日系企業だったら言うだろうなぁと思います。

結果的に知人はその会社を離れました。そりゃそうですよね、こんな意味不明な理由で給与アップが不可能だと言われたんですから。

日本人的感覚のズルさ

こういう現象が起こるのは日本人にありがちな「ズルい」という感覚からくるのかなと思っています。同じ会社に勤めているのに給与が違うのは「不公平」という感覚。

僕は同じ会社で働いていようと同じ職種で働いていようと給与が違うことはズルくも不公平でも無いと思います。会社に貢献している自信があり、もっと高い給与が欲しいから給与交渉するのであって、もしそれが会社から見て正当でないのなら給与を上げるための条件を提示すれば良いし、給与を上げられないならその理由を説明すれば良いのです。

それなのに「他の社員に申し訳ない」という意味不明なことを言って必要な社員を失って、結果的に損をするのは会社自身なんですよね。

ちなみに、その会社は知人の後任を探しているそうですが、未だに見つかっていないようです。

 

 

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